『理学療法実践レクチャー 栄養・嚥下理学療法』エディトリアルデザイン(カバー・表紙・本文デザイン)
『理学療法実践レクチャー 栄養・嚥下理学療法』は、この分野における初めての専門書です。カバー・表紙のブックデザインに加え、本文フォーマットをデザインしました。
この本で学ぶのは基本的に若い読者なので、カバーは親しみやすく明るいイメージでありながら専門書にふさわしく、信頼のおける内容を保証することが伝わるように、バランスには細かく注意を払っています。また、栄養・嚥下をイメージしやすいように、食事のシーンの写真を使用しました。
本文デザインはすっきりと見やすく、タイトルや見出しの大きさ、全体の色味に気を配っています。本書は専門書なので同一ページ内に多数の図や表などが入ります。そのために可能な限りシンプルにして整理の効いたページ構成にしておく事で、理解を助けるための図表が学習の妨げになるのを防いでいます。本文中に入る一言メモ、キーワード、キーポイントなどの学習する上で重要な要素は、スッと目に入りやすいように罫線の使い方や配色を工夫しました。本書はスミと特色の二色刷りですが、前半の「栄養理学療法編」と後半の「嚥下理学療法編」で特色を変えることによりデザインに変化を持たせています。一つの書籍に二つの学習領域を収めているため、読者が現在学んでいるのがどちらなのかが明確にする必要があり、またデザインを変える事で意識を自然に切り替えられるようにと考えました。軽い読み物と違って、学習教材の場合は長時間の読書となります。そのため、ベースのフォーマットはスミと特色の掛け合わせを使った落ち着いたデザインにしてあります。
クライアント:医歯薬出版 様 監修:吉田剛 先生 編集:山田実 先生