Book Design

『生命と機械をつなぐ知 基礎情報学入門』ブックデザイン(表紙・扉デザイン)

『生命と機械をつなぐ知 基礎情報学入門』(表紙デザイン) 『生命と機械をつなぐ知 基礎情報学入門』(扉デザイン)

『生命と機械をつなぐ知 基礎情報学入門』は、生命と情報、そして機械の関係を考える、基礎情報学の入門書です。本書は、電子書籍(Kindle版)とオンデマンド(ペーパーバック)での再発売にあたり、表紙と各種扉デザインを新たに制作しました。

表紙デザインでは、「つなぐ」というテーマを軸に、知が広がり、関係を生み出していくイメージを表現しています。点と線で構成されたネットワークのイラスト素材を用い、生命システムや情報の流れを象徴させました。個々の要素が互いに結びつき、新たな意味を生み出していく、そんな動きを感じられるよう意識しています。タイトルの「知」は、人と機械、情報と社会をつなぐキーワードとして印象づけるため、唯一の差し色として赤を採用しました。白を基調とした静かなトーンの中で、この赤が本書のテーマを象徴的に際立たせています。

また、扉デザイン(本扉・目次扉・章扉)も新たに制作し、表紙との統一感を大切にしました。シンプルで余白を活かした構成とし、ページをめくるたびに「知の連なり」が感じられるようにしています。基礎情報学という少し難解な分野を、やさしく、そして印象深く手に取ってもらえるよう、知的で透明感のあるデザインを心がけました。


クライアント:京都芸術大学 藝術学舎 様 著者:西垣 通 様